家具のオイルメンテナンスを行いました
こんにちは。
宮田です。
雨の続く日が終わったと思ったら、また暑い日が続いております。
みなさんまだまだ熱中症等お気をつけくださいね。
さて、先日店舗に展示してあるオイル仕上げテーブルのメンテナンスを行いました。
スタッフ自らメンテナンスを行うことで、皆さまにより解りやすく
そして実際にやってみてわかる「メンテナンスのコツ」などもしっかりとお伝えできるように知識と技術を日々身につけています!
まずはオイルメンテナンスについて、初めてのスタッフも居るので
メンテナンスの基礎知識や手順などをおさらいします。
ところで皆さん、無垢材の家具には「オイル仕上げ」と「ウレタン仕上げ」があることをご存知でしょうか?
「オイル仕上げ」は保護として植物性オイルを使用した、木 本来の風合いや質感も生かした仕上げです。水分を吸収するためシミがつきやすく、日焼けもしますが、使い込むほどに味が出てくるのが特徴です。
「ウレタン仕上げ」は保護としてウレタンコーティングをかけるため、メンテナンス要らず。お手入れが比較的楽なのが特徴ですが、万が一傷や汚れが付いた場合のメンテナンスは工場でしかできない仕上げになっています。
「オイル仕上げ」は“自分でメンテナンスができる!”という強みがあります。
傷やシミはつきやすいオイル仕上げですが、今回はそんなオイル仕上げ製品を、綺麗に復活させる方法やコツをお伝えさせていただきます。
早速、展示のダイニングテーブルをメンテナンスしていきます!
まずはサンディング(研磨)。紙やすりなどでヤスリがけしていきます。
力が均一にかかるようにするのがポイント。紙やすりなどを木片などに巻きつけるとやりやすいです。
大きい面をやる時は男性がやると、より力が均一にかかり仕上がりも綺麗になるかもしれません。
日頃、配送業務も担ってくれている安濃さん。150cmのダイニングテーブルを綺麗に仕上げてくれました。
ダイニングテーブルは、表面は綺麗に見えても意外と汚れがついています。
紙やすりに汚れが付着したままヤスリがけをすると、傷になってしまう場合もあるので
小まめに新しい紙やすりと交換しながら、粗い目から細かい目へと徐々に滑らかにしていきます。
(↓濃い色の部分が汚れの部分です)
サンディングが終了したら、木屑や粉を除去。
乾拭きで大体の粉を取り除き、かたく絞ったふきんで水拭きをして粉を綺麗に拭きあげると仕上がりが綺麗になります!
ここで、打痕をチェック!
こちらは別のデスクですが、ありました。。凹み傷。
小傷やシミは紙やすりで研磨していただくと表面が削れるため、綺麗になりますが
凹み傷は、凹みの程度によっては表面を削っただけでは直りません。。
そこで登場するのが、アイロンです。お店のアイロンはかなり年季が入っておりますが(笑)
これで凹み傷を復活させます。
濡れた布(しっかりめに濡らします)を凹み傷にあてて、アイロンを上からジュッとあてます。
あまり長時間アイロンを当てすぎると、焼けてしまう可能性もありますので
様子を見ながら当ててくださいね。
蒸気の力で、凹み傷が膨らんで直りました!
天板が綺麗になったら、いよいよオイルを塗布します。
メンテナンスで使ったオイルはこちら。上新屋本店でも販売しております、オイルキット。
中には家具の仕上げで使う植物性オイルとウエス(オイルを塗布するための滑らかな布)が入っております。
ウエスにオイルをたっぷり付けて、テーブルに満遍なく塗っていきます。
ムラ無く塗るために、たっぷりと付けるのがコツです!
塗りたてのダイニングテーブル。ピカピカです。
なんだかスッキリしました。気持ちもスッキリです。
1時間程度おいて、表面が乾いたら完了です!
触って、オイルが手に付く感覚がある場合はもう少し時間をおいてからご使用ください。
オイルメンテナンスはできれば年に1回。
オイルが抜けたことによる、色の変化や表面のカサつきが出てきます。
年に1回塗り、木に油分を補充することで深みのある色合いが戻ります。また、細かなキズやシミも目立ちにくくなりますよ。
「オイル仕上げ」も「ウレタン仕上げ」もどちらもメリットがあり、特徴もそれぞれ持っています。
マルスリビングプロダクツでは、お客様としっかりお打ち合わせをさせていただき、皆さまのライフスタイルに合った仕上げ方法をご提案させていただきます。
家具をご購入後もメンテナンスや使い方など、お気軽にスタッフにご相談くださいませ。