こんにちは。暮らしを彩る上質な家具選びをお手伝いしている、マルスリビングプロダクツです。家具の好みはもちろん、家具に求める「使いやすさ」も、家族構成や年齢によって少しずつ変わっていきます。
そこで家具業界18年の藤田に、こんな質問をしてみました。
「これから50代になって家具を買い替えるとしたら、何が欲しいですか?」
現在40代で、3人の子どもを育てている藤田から返ってきた答えは、「一人掛けのパーソナルチェア」でした。その理由に迫ってみましょう!
子どもがいると、ソファに大人が座れない!?

ーー50代になったら、どうしてパーソナルチェアなんですか?
藤田:
今、子どもが3人いるんですが、小学生から中学生くらいになってくると、子どもたちだけでソファがいっぱいになって、大人が座れないんですよ(笑)。
そういう暮らしをしていると、「自分用の一人掛けが欲しいな」と思うんですよね。それに、50代、60代になったときの身体のことを考えても、パーソナルチェアはいいと思います。
最近のソファは奥行きが深くて、座面も低め。横になってくつろげるようなタイプも人気ですよね。もちろん、そういうソファの良さもあります。でも年齢を重ねると、深く沈み込むソファは、座ったり立ったりするときに少し大変に感じることもあると思います。
50代からなら「肘掛け」と「座面の高さ」をチェック

ーー藤田さんなら、どんなパーソナルチェアを選びますか?
藤田:
まず、ハイバックですね。頭のあたりまでしっかり預けて、ゆったりくつろげるものがいいです。
それと、肘掛けは欲しいです。立つときに手を掛けられるので、年齢を重ねてからの使いやすさを考えると大切だと思います。
座面も低すぎない方がいいですね。
若い頃には気にならなくても、毎日「座る・立つ」を繰り返すことを考えると、この高さって意外と大事なんです。
さらにオットマンがあれば、脚を伸ばして過ごせます。
「家族みんなで座るソファ」とは別に、自分が一番心地よい姿勢で過ごせる場所をひとつつくる。50代からなら、そんな家具の選び方もいいと思います。
ロッキングチェアやストレスレス®も選択肢に

藤田:
遠鉄百貨店にあるチェアから選ぶなら、マスターウォールのロッキングチェアもいいですね。あとは、定番ですがストレスレス®チェアもやはり座り心地が良くて快適。個人的にはグレー系の張地にブラックの脚を合わせたものが、格好よくて気になっています。
パーソナルチェアというと、「リビングに大きな一人掛けを置く」というイメージがあるかもしれませんが、選択肢はそれだけではありません。
普通のハイバックチェアでも、座り心地のいいものなら、脚をカットして座面高を調整するという方法もあります。大切なのは、「パーソナルチェアという商品を買うこと」ではなく、自分の身体や暮らしに合った、一人で心地よく座れる場所をつくることだと思います。
「低く暮らす」という考え方も面白い

ーーほかに、これからの家具選びで気になっているものはありますか?
藤田:
マルスでは今扱っていないんですが、「低座椅子」という家具も面白いと思っています。
一般的なダイニングよりもテーブルを低くして、低めの椅子に座って食事をしたり、仕事をしたりする暮らし方です。
私は家具を選ぶとき、「一般的にはこの高さだから」と決めてしまわなくてもいいと思うんです。

体格によって心地いい高さは違いますし、年齢を重ねれば身体も変わります。
だから家具を買い替えるタイミングで、今までと同じ高さや形を選ぶのではなく、「今の自分には何がラクなんだろう」と考え直してみてもいいですよね。
自分で使ってみると、わかることがある

藤田には、家具販売で長年大切にしてきたことがあります。それは、できるだけ自分自身でも家具を使ってみること。
藤田:
昔は年末年始に商品を持ち帰って、家で実際に使ってみたこともありました。パーソナルチェアもいろいろ座り比べましたね。
やっぱり自分で使っている家具は、説明するときにも説得力があります。
以前は柏木工のキャプテンチェアを愛用していました。今では子どもも使っていますよ!

ーー店頭で数分座るだけではわからないことも、日々の暮らしの中で使うと見えてきます。
だからこそ、50代からの家具選びで藤田が大切にしたいのは、流行や見た目だけではなく、「これからの自分が、本当に心地よく使えるか」ということ。
家族構成も、身体も、暮らし方も少しずつ変わっていく50代。
ソファを同じようなソファに買い替えるだけではなく、「これからは自分のための一脚を」と考えてみるのも、家具選びの楽しみ方のひとつかもしれません。