こんにちは。暮らしを彩る上質な家具選びをお手伝いしている、マルスリビングプロダクツです。
家具屋さんの仕事というと、皆さんはどんな仕事を想像するでしょうか。店頭に並ぶ家具をご紹介して、気に入ったものを購入していただく。もちろん、それも大切な仕事のひとつです。
ですが、マルスリビングで働き、日々店頭でお客様と向き合っているメンバーに話を聞いてみると、家具を「売る」だけではない、この仕事ならではの面白さが見えてきます。
今回は、マルスリビングプロダクツで働いて4年目を迎えたマルスリビングプロダクツ上新屋本店の新谷にインタビュー。
日々どんなことを考えながらお客様と向き合っているのか。そして3年間店頭に立ち続けた今、家具販売という仕事をどう感じているのか、聞いてみました。
「私は、お客様の家具選びにとことんお付き合いするタイプだと思います(笑)」

ーー新谷さんが普段、お客様とお話しするときに大切にしていることはなんですか?
新谷:私はたぶん、接客時間が長いタイプだと思います(笑)。
その場でポンと決めていただくよりも、せっかく買っていただくなら「これにしてよかった」と納得して選んでいただきたいんです。だから、正直な話「これを買う!」と1回のご来店で決まらなくてもいいと思っています。むしろ、これから長く使い続ける家具ですから、すぐには決められないのが当たり前だというスタンスです。
一度家に帰って考えていただいて、また来ていただく。何日かにまたがってご提案することもあります。家具って、決して安い買い物ではないですよね。しかも、一度買ったら何年も使うものです。
だから「すぐに決めてもらうこと」よりも、実際に暮らし始めてから「これを選んでよかった」と思っていただけることの方が大切だと思っています。
親子で「いい」と思うソファが違ったら…

ーー印象に残っている接客はありますか?
新谷:少し前に70代のお母様と、40代の遠方にお住まいの娘さんが一緒にソファを見に来てくださったことがありました。
ライフスタイルなど色々とお話を伺いながらソファを見ていただいたのですが、娘さんが「これがいい」と思うものと、お母様が「これがいい」と思うものが違ったんですね。
娘さんは価格やデザインなども含めて考えてくださっていて、その判断基準もすごくよくわかるんです。
ただ、実際にそのソファを毎日使うのは、ご両親。
お母様も自分だけのことを考えているわけではなく、ご主人が使うことまで考えながらソファを選んでいらっしゃったんです。そう考えると、やっぱり一番大切にしたいのは、実際に使うお二人が「これがいい」と思えることなんじゃないかな、と。
その日に売ることより、一度持ち帰って考えてもらう
ーーその日にご購入されなかったんですか?
新谷:そうなんです。その日に決めていただこうと思えば、もしかしたら決めていただけたかもしれません。でも、このまま進めてしまったら、ご両親の本当の気持ちとは違うものを選ぶことになってしまうんじゃないかなと思って。
だから、あえて私の方からご提案して、一度持ち帰って、もう一度考えていただくことにしました。
最初はハイバックのソファをご希望だったのですが、いろいろ座っていただく中で、背もたれを上げたり下げたりできるタイプを気に入ってくださって。
さらに普段の暮らし方を伺いながら、ソファのそばで使うサイドテーブルも一緒に選んでいただきました。家具単体で考えるというより、「このソファを家に置いたら、どんなふうに過ごすんだろう?」というところまで一緒に考えていった感じですね。
「いいものに巡り会えてよかった」という声に

ーーその後お客様からの反応は?
新谷:私は立ち会えなかったのですが、後日、お客様のご自宅へソファを納品後、一通のお手紙をいただきました。そこに書かれていたのは「いいものに巡り会えてよかった」という言葉。写真も送ってくださったので、ちゃんとお部屋に収まっているところを見ることができました。
これはやっぱり嬉しかったですね。
お店にいると、ご購入いただいたところまではわかっても、その家具が実際のお家でどう使われているのかまでは、なかなか見られないこともあります。だから、こうして納品後の様子を見せていただいて、「満足して使ってくださっているんだな」とわかるのは嬉しいです。
家具を「売る」だけなら、もっと早くできるかもしれない

新谷:もちろん、販売の仕事なので家具を買っていただくことは大切です。でも、「なんでもいいから売れればいい」ということではないと思っています。
特にソファや椅子は、毎日身体に触れて使うものです。見た目が気に入っていても、座り心地が合わなければ使わなくなってしまうかもしれません。だから私は、気になるものがあれば店頭でいろいろ座っていただきます。
「これは少し柔らかいですね」となれば、もう少し硬いものへ。
「硬さはこちらが好きだけど、形はこっちが好き」となれば、じゃあ何を優先するのか一緒に考えていく。
時間はかかりますが、そうやって選んだ家具の方が、きっと長く大切にしていただけると思うんです。
入社4年目。少しずつわかってきた「家具を売る」ということ

マルスリビングプロダクツに入社して4年目。
丸3年間、店頭でさまざまなお客様の家具選びに向き合ってきた新谷。
今回のインタビューで印象的だったのは、「何を売るか」よりも「その家具を誰が、どう使うのか」を何度も考えていたことでした。
「売って終わりではないし、買って後悔してほしくない」という新谷の言葉は、マルスリビングプロダクツが大切にしてきたことでもあります。