こんにちは。暮らしを彩る、上質の選択を家具選びからお手伝いしている、マルスリビングプロダクツです。

大掃除の季節になると、お部屋の隅々まできれいにしたくなるものですが、実は家具のお手入れも、このタイミングでやっておくととても効果的です。

特に無垢のダイニングテーブルや、毎日座るソファ・チェアは、年に一度のしっかりしたメンテナンスで、驚くほど長持ちします。

今回は、お客様からよくご相談いただく「年末に最低限しておくべき家具ケア」と「やってはいけないNGお手入れ」について、スタッフ目線で分かりやすくお話ししていきます。

無垢材テーブルの年末ケア:最低限やっておきたいことは?

「無垢のダイニングテーブルを年末にお手入れするなら、最低限何をすればいいですか?」とお客さまから聞かれたとき。私たちが真っ先にお伝えしているのが汚れをリセットしてあげることです。

普段は気づかない細かな食べこぼしや手垢などが、年末にはしっかり蓄積していることがあります。

お手入れの際には固く絞った布でやさしく水拭きをして、そのあと乾いた布でしっかり水分を取るだけでも、手触りがすっと変わります。

この「水拭き→乾拭き」のセットは、どの仕上げのテーブルでも基本になります。

さらに無垢材のテーブルの中でもオイル仕上げのものをお使いの方は、ここに年に1〜2回のオイルメンテナンスを加えていただくと、木肌がしっとり落ち着き、表面の保護にもつながります。

年末のタイミングで一度やっておくだけでも十分効果がありますよ。

私たちスタッフも、無垢材のお手入れは「がんばりすぎない」のがポイントだとお伝えしています。
年末はまず、気持ちよく新年を迎えるための“リセット”として取り組んでみてください。

一方、ウレタン塗装のテーブルは、基本的に日常ケアだけで長持ちしますので、特別なメンテナンスは不要です。ただし、後ほどお伝えするNGケアをしないようにすることがとても大切です!

年末に気をつけたい、やってはいけない家具のお手入れ

ここからは、お客様に実際にお伝えしている“絶対に避けていただきたい”お手入れ方法をご紹介します。
どれもついついやってしまいがちなことなので、年末の大掃除のタイミングこそ要注意です。

1.ソファの生地を無理に剥がしてしまう

カバーリングタイプのソファであれば、カバーが取り外せるのですが、生地が張り込みタイプのソファの場合、縫製の都合でジッパーが付いていても外せない構造になっています。

ただ、そのジッパーを「カバーが外せるもの」だと思って無理に剥がそうとしてしまい、結果として 元に戻せなくなるケース があるので要注意。

とくにリーン・ロゼのソファは、張り込みのためのジッパーが付いていることが多く、外してしまうと工場での張り直しが必要になり、想像以上の費用がかかってしまいます。

年末の掃除でソファをスッキリさせたい気持ちはわかりますが、張り込みタイプは“無理に布を外そうとしない”ことが何よりのポイントです。

2.ウレタン塗装の家具をクレンザーやメラミンスポンジで擦る

ウレタン塗装のダイニングテーブルはとても水ジミなどの汚れに強いのが特徴ですが、研磨剤入りのクレンザーやメラミンスポンジで磨くのは絶対NGです。

塗装が削れてしまい、白っぽく跡が残ったり、ツヤが変わってしまうことがあります。
もとの状態に戻すにはウレタン塗装のし直しが必要になり、費用も手間も大きくかかってしまいます。

水拭きで落ちない汚れは、できれば専用クリーナーの使用をおすすめします。
迷ったときは、店頭でお気軽にスタッフに質問してくださいね。

3.洗えないラグを丸洗いしてしまう

SNSで「ラグをお風呂で洗ってみた」という投稿を見かけることがありますが、洗えないラグでこれを真似してしまうととても危険です。

内部に水が残ったまま乾かないことが多く、臭いやカビの原因になってしまいます。
また、ラグ本来の風合いが変わってしまうこともあり、修復は難しくなります。
年末のケアでは、まず掃除機でホコリをしっかり吸い取り、必要に応じてリンクルクリーナーなどを軽く使う程度で十分です。素材がわからないときは、ぜひスタッフにお声がけください。

無理をしないケアが家具を長持ちさせるいちばんの秘訣

年末は家具を見直すよいタイミング。
無垢材テーブルの軽いリセットや、ソファ・チェアのほこり落としをしておくだけでも、家具は驚くほど長く美しく使えます。

大切なのは、なんとなく良さそうなお手入れをしないこと。素材や構造に合った方法でケアしてあげることです。

もし「これってどう扱えばいいの?」という疑問があれば、いつでもマルスリビングプロダクツにご相談ください。

毎日使う家具だからこそ、私たちスタッフも丁寧にサポートさせていただきます。
今年の締めくくりに、ぜひ家具にも少しだけ労わりの時間を。きっと新年を気持ちよく迎えられるはずですよ。